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栄養補助食品市場の規模、シェア、成長、2032年までの予測概要

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世界の栄養補助食品市場は2023年に867.7億米ドルと評価され、2024年の934.6億米ドルから2032年には1,825.2億米ドルに成長すると予測されています。これは、2024年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)8.73%を示すものです。2023年には、アジア太平洋地域が最大の市場シェアを占め、41.97%を占めました。

1つ以上の栄養成分を含む経口摂取製品である栄養補助食品の需要は、世界中で増加しています。市場の成長は、スポーツ栄養、パフォーマンス向上製品への関心の高まり、そして微量栄養素の日常的な摂取量に対する意識の高まりによって促進されています。さらに、健康・ウェルネス製品への消費者支出の増加も、市場拡大を支えています。

ハーブサプリメントを促進する政府の取り組みも市場の成長に貢献しています。例えば、2021年3月、インドのAYUSH省は、約140種類の薬用植物やハーブ植物の栽培に対して30%から75%の補助金を支給する「中央支援国家AYUSHミッション(NAM)」を導入しました。

COVID-19パンデミックは当初、サプライチェーンと貿易に混乱を引き起こしましたが、最終的には消費者が免疫力と全体的な健康の保護に注目したことで、栄養補助食品の世界的な需要の増加につながりました。

情報源:  https://www.fortunebusinessinsights.com/dietary-supplements-market-102082 

セグメンテーションインサイト

種類別では、ビタミンが栄養不足の予防と健康増進に重要な役割を果たすことから、市場を席巻しています。形状的には、錠剤が最も好まれており、安定性、手頃な価格、そして保管と輸送の容易さが評価されています。用途別では、予防医療への関心の高まりを背景に、一般的な健康補助食品が最大のシェアを占めています。エンドユーザーの中では、フィットネス意識の高まりと健康的なライフスタイルの選択を反映して、成人が最大のセグメントを占めています。多くの消費者がサプリメント購入前に専門家のアドバイスを求めるため、薬局が依然として主要な流通チャネルとなっています。

市場の推進要因と課題

予防医療への関心の高まりは、特に高齢者や慢性疾患を抱える人々の間で高まっており、市場成長の重要な原動力となっています。既存ブランドと新興ブランドの両方による継続的なイノベーションにより、利用可能な製品の範囲が広がっています。しかしながら、価格に敏感な地域では、栄養補助食品の高価格が依然として課題となっており、普及が制限されています。

地域展望

アジア太平洋地域は、健康意識の高まりと栄養関連支出の増加に牽引され、2032年まで年平均成長率(CAGR)8.50%で成長を続け、市場を牽引し続けると予想されています。北米も、糖尿病や肥満といった慢性疾患の有病率の高さを背景に、着実な成長を遂げています。

競争環境

市場の主要企業は、イノベーション、製品ポートフォリオの多様化、そして国際展開に注力しています。生産規模の拡大やターゲットマーケティングといった戦略は、企業の市場プレゼンス向上に貢献しています。例えば、ネスレSAは、高まる需要に対応するため、積極的に製品ラインを拡大し、グローバル展開を強化しています。

主要企業紹介

  • アムウェイ社(米国)
  • アボット(米国)
  • ネスレSA(スイス)
  • ハーバライフ・ニュートリション社(米国)
  • アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社(米国)
  • グランビア・ニュートリショナルズ(米国)
  • 大塚ホールディングス株式会社(日本)
  • アルコファーマ(フランス)
  • ファイザー社(米国)
  • グラクソ・スミスクライン(英国)

最近の動向

2023年11月、アボットは独自のNutri-Pullシステムを搭載したPediaSureサプリメントのアップグレード版を発表しました。新しい処方には、ビタミンC、D、K2などの必須栄養素に加え、カゼインホスホペプチド(CPP)が含まれており、お子様の成長と栄養ニーズをより適切にサポートするように設計されています。

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